No.94 (アメリカ独立革命A)  : 

「独立宣言の狙いとは何か? またその効果とは?」

人口の3分の2の愛国者達(=愛国派)の団結を強めることと、外国の支援
を得ることを目的とした独立宣言は成功した。1778年にフランス、79年にス
ペイン、80年にはオランダがアメリカ側に参戦し、同80年にロシアのエカチ
ェリーナ2世が提唱した武装中立同盟が結成された。これらの国々が参戦し
た動機には、独立宣言の内容が、当時流行った啓蒙思想に合致していたこと
も挙げられる。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

合衆国のインデペンデンス・デイ(独立記念日)が7月6日で、それが現在
からわずか230年前程度の出来事に過ぎないことに大きな関心を持ちながら、
意欲的に学習に臨んでいる。

思考・判断:
オランダ独立戦争でも見られた独立宣言の内外の目的、すなわち仲間同士の
団結と国際社会へのアピールが、アメリカ独立戦争においても重視され、極
めて効果的であったことについて考察している。

資料活用の技能・表現:
当時のイギリス王ジョージ3世を非難した箇所などの、独立宣言の抜粋を読
むことで、それが何を目的としたものなのか、主体的に発見しようとしてい
る。

知識・理解:
独立宣言が、13植民地の団結やヨーロッパ諸国の合衆国側への参戦を期待し
て打ち出されたものであり、その効果として、愛国派の団結やオランダやフ
ランスの参戦を実現したことについて、基本的な知識を身につけている。